
3月上旬の梅の綺麗な時期に、友人と一緒に1泊しました。学生時代からの20年来の友人で、現在は東京在住です。私は愛知県在住のため、なかなか会う機会もなく、会えても私が東京に仕事で行ったついでに食事を一緒にするくらいしかできなかったのですが、今回初めて1泊旅行を計画しました。 東京と愛知県の間(東京よりではありますが)だし、交通の便も良いのが理由から、なんとなく熱海にしました。 熱海にはたくさんの温泉旅館があり、大変迷いましたが、最近私が足立美術館で横山大観の作品に感銘を受けたことがきっかけで、こちらの宿に決めました。 熱海駅で友人と待ち合わせ、熱海駅には無料の送迎バスが迎えに来てくれました。ちなみに、歩ける距離ですので、帰りは散歩がてら歩きました。 旅館には広い駐車場もあり、なかなかの高級車が並んでいました。歴史のある旅館なので、高級旅館の部類に入ると思いますが、そのお部屋やお食事、サービスを考えれば、とてもリーズナブルなお値段だと思います。 その名の通り横山大観ゆかりの宿です。友人がチェックインを済ませてくれる間、フロント前の応接間などを見ていると、横山大観その人が写っている白黒の写真が飾ってあったりして、「ああ、本当にここに宿泊していたんだな〜」と、かの巨匠を身近に感じることができました。 大観荘は数寄屋造りのお部屋で、情緒があって寛げます。私が宿泊した部屋は、ベッドが運び込まれて洋室にリノベーションされていましたが、その面影が残っていて、部屋専用の小さなお庭もついていて、外に出ると鶯の声が聞こえました。また、誰でも散歩できるお庭も見どころで、たくさんの文豪がこのお庭を散歩したのかな、と思うと感無量です。 温泉は、内風呂から露天風呂に出られるようになっているタイプでした。ミストサウナもついていて、友人はすっかり気に入っていました。せっかく温泉なので、私は友人の長サウナの間、露天風呂で長湯をさせてもらいました。 温泉と同じくらい重要なのがお食事だと思いますが、とってもおいしいアワビを頂くことができました!もう、絶品です。コロナ禍でしたので、お食事は個室になっていて、まるで部屋食みたいにリラックスして長居することができました。 とても楽しい思い出です。ぜひまた友人と宿泊したいと思っています。