

島根県隠岐郡隠岐の島町下西にある民宿です。本州の境港から出るフェリーの発着所である西郷港からは歩いて25分ほど、車かバス利用なら港から10分ほどのところにある民宿です。今回、マラソン大会で二泊利用しました。本館の部屋は海側に面しており、窓から穏やかな湾内の風景が見えて落ち着きます。部屋は昔ながらの旅館といった感じで、畳敷きの和室でした。トイレとお風呂、洗面所は共同ですが、いずれも綺麗に管理されていて、浴場もそれほど大きくはないですが、今風のシャワー水栓が付いていて快適でした。夕食は大広間で食べるスタイルですが、かなり豪華。島だけあって、海の物が豊富で、小鯛の塩焼きや刺身、天ぷらなど、どれも美味しかったです。中でも特に、島の名産品である白バイ貝の刺身は絶品でした。初めて食べましたが、サザエの様なコリコリした食感で、苦味や臭みがなく、真っ白で綺麗な身は、ホタテの様な濃い旨みがあって、一口で虜になりました。水産高校の生徒さんたちが実習も兼ねて、白バイ貝の缶詰を作っているとの事で、もちろんお土産で買って帰りました。朝食は昔からよくある定番のご飯、味のり、味噌汁、納豆、卵のセット。夕食が多少豪華すぎて、少しもたれた胃には優しい朝食でした。宿の近くには、徒歩で3分ほどのところに国の重要文化財である玉若酢命神社と、その境内にある天然記念物の八百杉があったので、散歩がてらに見物してきました。島にはコンビニが1軒もなく、地図で見る限りかなり不便そうだったのですが、歩いて5分ほどのところに大きなドラッグストアがあり、スーパーと変わらない品揃えで、飲み物や間食の調達、夜の晩酌のお酒やおつまみも、歩いて買いに行けてとても便利でした。少し暑い日でしたが、夜は海からの涼しい風が吹き抜けて、気持ちよく眠れました。旅館のおばちゃんたちもとても気さくで親切で、ストレスなく過ごせました。仕事で疲れて、一休みしたくなった時は、また島に来て、この旅館に泊まりたいと思います。