伝統的な郷土料理旅館
唐津城天守閣を抱えた城山の麓にあり、石垣伝いに歩いて行くとその先に「水野旅館」があります。一直線に延びる小道の正面を仰げばお城が臨め、立派な武家屋敷の御門が出迎えてくれます。ここでは訪れる人の誰しもが、時間が遥か昔に遡ったような錯覚に陥ってしまいます。剛気溢れる玄関から、路地に見立てた風情ある廊下を抜けると客室へ。襖を開けると目に前には唐津の海が一望出来ます。目に飛び込んでくる海と島影の風景は、パッと視界が開けた様な明るさで、心のたがが一気に緩みます。客室は、海辺の別荘の本館に書院造りの部屋が一室、新館に数寄屋造りの部屋が7室あります。松の間と梅の間には茶室があり、茶道の唐津ならではの美しい日本の空間が楽しめます。どの部屋も余計なものは省かれていて、気持ちのよい簡素なしつらえとなっています。しかも「水野旅館」の最大の楽しみはなんといってもお食事です。沖から海水をひいた巨大な生簀があり、新鮮な魚料理がいただけます。看板料理の「とんさんなます」に波多村の郷土料理の「九ニ一料理」がオススメです、新鮮なお魚を薄切りを、お酒と醤油と酢を合わせたダシにあえていただきます。地元ならではの味にもこだわり、その土地らしい料理を目で舌で楽しめるお宿です。